食卓に彩りを加えるシソ|洗う理由と赤や青のシソにおける特徴及び活用法
はじめに
日本の食卓に欠かせない香味野菜「シソ(紫蘇)」。刺身のつま、薬味、天ぷらなど、幅広く利用されるこの葉物野菜は、赤しそと青しその2種類が存在し、それぞれ香りや用途に違いがあります。
本記事では、シソを「なぜ洗う必要があるのか」、また「赤しそ・青しその違い」や「家庭での活用法」について詳しく解説します。しそをもっと日常に取り入れるヒントが満載です。
シソとは?日本の伝統的な香味野菜
シソはシソ科シソ属の一年草で、東アジアを中心に広く栽培されている植物です。独特の香りと殺菌効果から、日本では古くから薬味や料理の風味づけ、保存食づくりに用いられてきました。
シソの基本情報
- 学名:Perilla frutescens
- 和名:紫蘇(しそ)
- 英名:Perilla、Japanese basil
- 種類:赤しそ、青しそ(大葉)
シソはなぜ洗う必要があるのか?
「スーパーで買ったしそは綺麗に見えるけど、洗うべき?」と疑問に思う方も多いでしょう。実は、しそを洗う理由にはいくつかの大切なポイントがあります。
1. 農薬や土埃の除去
市販されているシソは、収穫後に軽く洗浄されているものの、農薬や土埃、輸送中についたチリなどが葉に残っていることがあります。特に柔らかくてデリケートな葉なので、優しく洗うことで安心して食べられます。
2. 虫や卵の除去
葉の裏側に小さな虫や虫の卵が付着している場合もあります。流水でやさしく洗い、目視で確認することが大切です。
3. 香りと味を引き立てるため
水で軽く洗って余分な汚れや埃を落とすことで、しその持つ本来の香りが引き立ちます。また、しっとりした葉の方が料理にもなじみやすくなります。
赤しそと青しその違いとは?
しそには大きく分けて「赤しそ」と「青しそ(大葉)」の2種類があります。それぞれ見た目や味、用途が異なります。
赤しその特徴
- 表も裏も赤紫色
- アントシアニンという色素を含み、抗酸化作用が強い
- 香りは青しそよりもやや強め
- 梅干し、しば漬け、赤じそジュースなどに利用される
- 加熱や酢と反応することで鮮やかな色が出る
青しその特徴(大葉)
- 表が緑色で裏はやや紫がかっていることも
- 爽やかな香りと苦味の少なさが特徴
- 生食や刺身のつま、天ぷら、薬味に使われる
- 切っても変色しにくく、料理映えが良い
シソの保存方法と鮮度を保つコツ
シソは繊細で傷みやすいため、保存方法にも工夫が必要です。
冷蔵保存の場合
- 軽く湿らせたキッチンペーパーで包む
- ジップ袋やタッパーに入れる
- 冷蔵庫の野菜室で保管(目安:3〜5日)
水差し保存の場合(長持ち)
- 茎を少し切り戻す
- コップに少量の水を入れ、茎を浸す
- 葉が水につからないようにビニール袋をかぶせて冷蔵庫へ
→ 1週間〜10日ほど持ちます
赤しそと青しその活用レシピアイデア
それぞれの特徴を活かしたおすすめ活用法を紹介します。
青しその活用法
- 青じそドレッシング:刻んで酢やごま油と合わせる
- しそ巻き味噌焼き:鶏肉や味噌を巻いて焼く
- しそペースト:バジルの代わりに使って和風ジェノベーゼに
- 薬味として:冷奴、納豆、うどんなどに刻んでトッピング
赤しその活用法
- 赤しそジュース:酢と砂糖で煮出し、夏にぴったり
- しそふりかけ:乾燥させてゆかり風に
- 梅干しづくり:抗菌・色付け・香りづけの三拍子
- シソ酢漬け:甘酢と一緒に漬けてご飯のお供に
自家栽培のすすめ|家庭菜園でも育てやすい!
しそは発芽率も高く、プランターでも簡単に育てられる人気のハーブです。
- 日当たりと風通しの良い場所を選ぶ
- 水はけのよい土を使う
- 間引きと摘芯で葉の収穫量を増やす
- 虫除けには木酢液やコンパニオンプランツ(バジルやミント)も有効
育てることで収穫したての香り高いしそが楽しめるのも魅力です。
よくある質問(Q&A)
Q1. シソは洗わずに食べても大丈夫ですか?
基本的には、シソは食べる前に洗ってから使うのが安全です。見た目はきれいでも、葉の表面には農薬の残留やホコリ、虫などが付着していることがあります。とくに葉の裏側は見落としやすいため、軽く流水で洗い流し、清潔なキッチンペーパーなどで水気を拭き取ってから使用するのが理想です。
Q2. 青しそと赤しそは味が違いますか?
はい、明確に違いがあります。青しそはさわやかでクセが少なく、どんな料理にも合わせやすいのが特徴です。一方、赤しそはやや渋みや薬草のような風味があり、梅干しやジュースなどに使うと味と香りがしっかり引き立ちます。それぞれの風味を活かして、料理や保存食づくりに使い分けると良いでしょう。
Q3. シソは冷凍保存できますか?
はい、シソは冷凍保存も可能です。洗って水気をしっかり拭き取ったあと、刻んでラップに包んだり、フリーザーバッグに入れてそのまま冷凍庫に入れておけば、必要なときに少しずつ使えます。また、製氷皿に刻んだシソとオイルを入れて凍らせると、炒め物やパスタなどにも便利です。ただし、冷凍すると香りは若干落ちるため、風味を重視する料理には生の使用をおすすめします。
Q4. 青しそジュースは作れますか?
青しそでもジュースは作れます。ただし、赤しそのように鮮やかな色は出ません。青しそジュースは、香りを活かしたスッキリ系の飲み物として楽しめます。酢やレモン汁と一緒に煮出し、はちみつや砂糖を加えて冷やせば、夏にぴったりの爽やかなドリンクが完成します。
Q5. シソにアレルギーはありますか?
シソに対してアレルギー反応を示す方はまれですが存在します。しそに含まれる成分(ペリルアルデヒドなど)に反応して、皮膚のかゆみや口腔内の違和感が出ることがあります。初めて食べる方や、過去にハーブ類で体調を崩した経験がある方は、少量から試すようにしましょう。体調が悪いときや子どもに与える場合も慎重に使うのが安心です。
Q6. 梅干しに使う赤しそは市販品でも大丈夫?
はい、梅干し用の赤しそは市販の塩漬けされたものでも問題ありません。スーパーなどで「赤しそ漬け」や「しその葉」などとして販売されています。自家製で作る場合は、生の赤しそを一度塩もみしてアク抜きをしてから使用します。アク抜きをしっかり行うことで、色が鮮やかになり、えぐみも取れて使いやすくなります。
Q7. シソは花も食べられますか?
はい、シソの花も食べられます。しその花穂(穂じそ)は、刺身の添え物や冷奴、漬物の薬味などに使われ、見た目にも華やかで料理を美しく引き立ててくれます。香りも強いため、少量で風味のアクセントになります。若い花穂は食感もやわらかく、家庭でも手軽に楽しめる食材のひとつです。

まとめ
シソはその彩りや香りだけでなく、健康や保存食づくりにも役立つ万能野菜です。赤しそと青しそ、それぞれの個性を活かして、日々の食卓に彩りと風味を添えてみませんか?
洗うひと手間を惜しまないことで、より安心・安全にその魅力を味わえます。ぜひ自宅でも積極的に活用してみてください。

