タラの木を庭に植えることは、しばしば議論の対象になりますが、それにはどんな実情があるのでしょうか?
確かに問題点も存在しますが、正しい知識を持つことで、これらをクリアしながら家庭の庭でタラの木を育て、楽しむことが可能です。
特に、タラの新芽を使った天ぷらは格別の美味しさです。
スーパーで購入するのも良いですが、自分で育てたタラの新芽はさらに特別な味わいを感じます。
ただし、庭に植えることについては否定的な意見もあります。
そこで、以下の2点について解説します。
・なぜタラの木を植えるべきではないのか?
・庭でタラの木を安全に育てるためのコツ これらの情報を参考にしてみてください。
タラの木とは
「タラノキ」とは、実際に存在する植物で、セリ科アラリア属に属します。この木は、主にアジアの温帯地域に自生しており、日本、韓国、中国、ロシアの極東地方に分布しています。
タラノキの花
タラノキの花は夏に咲き、特徴的な姿があります。花は小さく、白色で、大きな円錐形の花序に多数が密集してつきます。これらの花は、見た目が美しいだけでなく、多くの昆虫、特に蜂などの受粉者を引き寄せるのに効果的です。
タラノキの花は、7月から8月にかけて咲くことが多く、その後、花が終わると黒く小さな果実をつけます。これらの果実は野鳥にとっての餌となることがあります。また、タラノキ自体は若い新芽を食用とすることができ、独特の食感と味が楽しめるため、山菜としても人気があります。
タラノキの花言葉
タラノキの花言葉は「逆境に耐える」です。
この花言葉は、タラノキが厳しい自然環境の中で育ち、強い生命力を持つことから来ています。また、タラノキは山間部や野山で良く見られ、その堅牢な性質や逞しさを表しています。この花言葉は、困難に直面しても前向きに耐え抜く強さや勇気を象徴しているとも解釈されます。

タラの木を庭に植えるべきではないのはなぜ?
タラの木を庭に植えるべきではない4つの主な理由について説明します。
タラの木のトゲ
まず最初の理由は、トゲの存在です。タラの木には、全体に危険なトゲがあり、これが大きな問題となります。特に、幹や枝、葉の根元に鋭いトゲがあり、庭仕事中に少しでも触れると容易に怪我をしてしまう恐れがあります。これが、特に小さな子供やペットがいる家庭にとって大きなリスクとなるため、植えるのを避けた方が良いとされています。
地下茎が原因での広がりやすさ
次に、地下茎が原因での広がりやすさです。タラの木は地下茎を通じて急速に増え、庭全体を覆い尽くすことがあります。一本植えただけで、やがては多くの新しい芽が地上に出てきて、管理が難しくなることも少なくありません。始めは多くの新芽が収穫できることに喜びますが、時間が経つにつれてその管理は一層困難になり、庭がタラの木で溢れ返る事態に至ることもあります。
多くの害虫が寄ってくること
タラの木を育てる際の懸念点の一つは、多くの害虫が寄ってくることです。
タラの木は特に虫を引きつける性質があり、ハゼアブラムシやエダシャク類など、葉を食害する害虫が見られます。花が咲く期間には、コガネムシやてんとう虫、カミキリムシ、アブラムシが集まりやすくなります。
これらの虫によって、タラの木が病気になったり外見が損なわれたりすることがあり、場所によっては虫の問題がより深刻になることもあります。
自然栽培を心がける場合、害虫の存在は非常に厄介です。そのため、木の健康を保ちながら害虫対策を行うことが重要です。木の定期的な点検と適切な虫対策が必要になります。
タラの木が急速に成長し大きくなり庭のスペースが圧迫する
また、タラの木が急速に成長し大きくなる性質も注意が必要です。予想以上に大きくなりがちで、庭のスペースを圧迫することがあります。これにより、他の植物が光や空気を十分に受けられずに成長が阻害されることがあるため、植える前に十分なスペースの確保が必要です。
管理が行き届かないと、タラの木が庭を覆い尽くし、見た目にも悪影響を及ぼすことがあります。広い庭であっても、適切な管理が求められます。
タラの木を安全に育てるためのいくつかのポイント
タラの木を安全に育てるためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。以下に具体的な方法を紹介します。
1. 棘のない種類を選ぶ
タラの木には棘がある種類とない種類があります。棘がないものを選べば、怪我のリスクを避けつつ栽培を楽しむことができます。棘のない種類(メダラ)は、香りと苦味がマイルドで食べやすいとされています。
2. 地下茎の拡がりを防ぐ
地下茎による無計画な拡散を防ぐため、根の成長を制限する措置を講じることが有効です。例えば、根障壁を使って周囲を囲むことで、根の拡散をコントロールできます。
3. 鉢植えを検討する
地面に直接植えるのではなく、鉢植えにすることで管理がしやすくなります。鉢植えの場合、地下茎が制限され、場所を選ばずに育てられるため、安全に管理が可能です。
4. 虫除けネットで保護する
害虫の被害を避けるためには、虫除けネットを使用することが効果的です。ネットをかぶせることで、害虫の侵入を防ぎ、農薬の使用を減らすことができます。
これらの方法を実践することで、タラの木を安全かつ効果的に育てることが可能になります。


タラの木を庭で育てる際のポイントをいくつかお伝えしました。
タラの木は、葉や幹、枝に危険な鋭いトゲがあることや、地下茎により急速に増える可能性があります。さらに、虫が集まりやすい性質も持っています。
しかし、これらの特性を理解し対策を講じれば、庭でタラの木をうまく育てることが可能です。タラの芽は新鮮な状態で食べると非常に美味しいため、栽培にチャレンジする価値は十分にあります。ぜひ、これらの情報を活かして、タラの木の栽培を楽しんでください。

